皆様こんばんは。若葉旅館です。三連休の中日の夜、遊び疲れてぐっすりお休みのころでしょうか?
こちらは午前2時、普段はお忙しい任務に就かれているある特殊職業軍団(笑)のみなさまもたった今、当館をチェックアウト、日本海の大海原へ「メバル」釣りに出発されました。当館でご用意させて頂いたおにぎりのご朝食、海の上で召し上がる時にはスカリいっぱいにメバルが入っているのでしょうか・・、Have a good one! さまざまな目的、さまざまなチェックイン・アウトの全てのお客様のご要望にお応えできる宿を若葉旅館はこれからも目指して参ります。
さて、本日の業務もあと少し。真夜中ですし今夜はここで少し酒田のナイトライフのおはなしをさせて頂きます。
京の都との北前船交易の東北拠点としてさかえた湊町さかた。ドイツ・バルト海のハンザ同盟都市然り、北イタリアのロンバルディア同盟然り、ギリシア・ローマ、もっと遡ってフェニキアの時代の地中海沿岸の港町然り、古今東西問わず、船乗りたちが長い船旅を終えて陸(おか)に上がるところには必ず歓楽街、花町がありました。酒田の中心地区にも江戸時代からの北前船交易で栄え、昭和の時代まで繁栄してきた歓楽街の風情を今日に静かに残すエリアがあります。その名をさかた台町(だいまち)スタンド・ストリートといいます。
(夜の台町を静かに照らすキャバレーのネオンサイン)
先週、幸運にもフェイスブック「さかた台町stand street」の主催者であり酒田で生まれ育ったムッシュー=サトウ氏にこの通りをご案内頂きました。氏が立ち上げたページの一部にはこのような氏のくだりがあります;
昼は三味線の音がチントンシャン、夜は肩を触ないで歩くことが出来なかったほど繁盛した花街であった台町(だいまち)・・。
今ではすっかり静かになった通りに静かに、けれども決して消えることなく灯りつづけてきたネオンサインがこれでした。今では東北以北で営業する唯一のキャバレーとなってしまったキャパレー「白ばら」です。
バブリーな時代に目もくれず、決して自らのスタンスを変えず、21世紀まで在りのままでありつづけた館内はまさにザ・昭和! Never change !
暗くてわかりにくいかもしれませんが、館内の様子。むかし立ち拠ったハバナ(キューバ)のキャバレー「トロピカーナ」の雰囲気にとてもよく似ていました。内部の湿気(カビではなく、潮風の湿気のせい・・と思っていただけるとありがたいです・笑)も類似しています。ニッポンでハバナのような暑い(熱い!?)夏の夜長を味わうことができるのはここしかないかもしれません。
往年のスターたちがかつてスポットライトを浴びたステージでカラオケを歌うこともできます。
このステージに酒田出身のアーティスト白崎映美さんと白ばらボーイズが来たる8/7(金)、8/8(土)、ホームカミングします!なんとゴージャスな2days! 白崎映美さんは言わずとしれた歌姫、上々颱風のヴォーカリストとしてもご活躍されました。さらには越路よう子さんも参加決定!エネルギッシュな彼女たちのパフォーマンスを白ばらでご覧になれる方は歴史的瞬間に立ち会うことになるのかもしれません。
白崎映美&白ばらボーイズ https://www.facebook.com/shirobaraboys
東京からのツアーは酒田観光付! お泊りは若葉旅館が決めうちとなっております(笑)
(イベント企画・主催・お問い合わせ:白ばらボーイズ実行委員会 旅行取扱:株式会社JTB首都圏 ビジネストラベル事業部)
本物のキャバレーというのは、決して下世話なものではありません。ハバナのトロピカーナも、パリのムーラン=ルージュもリドも、キャバレーというのはきっと日々日常という現実を生きる狭間で夢を見ることのできる場所のことだと思います。夢を見ること・・それは決して現実逃避ではなく、私達の中で普段は眠っているポテンシャル(能力)を引き起こしてくれるものだと思います。白ばらも高度成長期~バブルとその崩壊~21世紀の荒波の時代を乗り越えてきたキャバレーの哲学があります。そう、ハコにもスタッフにもお姉さんにも。生き残るにはきっと理由があると思います。
あ、それからフレンチ(フランス語)のキャバレーの定義には「明朗会計であること」が挙げられます。ここ白ばらも明朗会計を謳っており、老若男女問わず(ただしハタチ以上)楽しめる場所です。
酒田にお泊りになる際には、軽い気持ちでふらりとお立ち寄りになってはいかがでしょうか。
白ばら・・若葉旅館より徒歩10分。山形県酒田市日吉町2-5-3 TEL:0234-23-2450