(四ケ村の棚田。次回のお話に登場します)。
みなさまこんばんは。若旦那です。シルバーウィーク!大型連休直前の花金(死語?)!いかがお過ごしでしょうか。
先日9月15日に天童でちょっとした会議に参加しました。その足で酒田へは戻らず、大蔵村・肘折温泉を訪れました。
大蔵村といえば「日本で最も美しい村」連合に属する景観の美しい村、そしてドクトル斉藤茂吉が絶賛した肘折温泉でも有名なところです。
(大蔵村は酒田・日本海から国道47号線を最上川沿いに遡ること1時間。霊峰・出羽三山の東に位置しています。)
上の地図は酒田からの道のり。通常、天童からは寒河江を経由せず、新庄方面まで北上してから南西に下るルートを採ります。
が、無謀な私はなんと寒河江から肘折温泉を目指そうとしました。肘折温泉は上の地図では“山形県”とかいてあるあたりに位置しています。
いざ、国道458号線に入り、幸生という集落の手前までいったら、なんと通行ドメの表示!
そもそもこの458号線、寒河江から北上する肘折までのルートは、全国でも唯一“未舗装区間”のある国道”として知られています。国道マニアの間では(そんな人いるのか!?)“酷道 ーこくどう”としても知られています。
こーんなイメージ ↓↓
安全面の追求はもちろん必要ですが、経済効果(需要)がなければ敢えて舗装にする必要はないと私は思います(写真は肘折・地蔵倉より撮影)。
秋(10月中旬~下旬)はあたり一面紅葉の世界! そのころには道路(寒河江~肘折間)も再開します! 通行する方、どうぞお気をつけて(そして自己責任で)!
・・ということで、寒河江から新庄付近まで大回りして肘折温泉を目指します。
・・遠回りしながら北上すること1時間半・・
高倉山(1054米)の落日。全国には48もの高倉山がありますが、ここは戸沢村(山形県)の高倉山、右手の明かりは新庄市のもの。どんどん山道を登ってゆきます。
谷間の肘折温泉を見下ろす。目の前のカーブは2012年に完成したループ橋。いろは坂ではなく、2度3度ループして(ぐるぐる回りながら)温泉街に着きます。聞けば結構大きな土砂崩れの後につくられたとか。
夜の帳の下りた温泉街。
銀山温泉が好きな方にはオススメの温泉街の佇まい。ニッポンの温泉ファンの方で知らない人がいればその人はモグリですぞ(笑)。銀山が大正ロマンならばこちらは昭和ロマンといったところ。一昔前にレイドバックした雰囲気が21世紀の今、逆に新鮮です。
街の中、橙の光に優しく包み込まれた郵便局(旧)。昭和12年の建造物です。
今回は泊まりませんでしたが、レトロな雰囲気を味わいたい方には丸屋さんもオススメです。
ヒノキ風呂。本人が浸かったあとで写真をとったため、湯量が少なくなっています(笑)。
肘折温泉は開湯1200年。肘を折った人物がこの茶色くも白濁した傷を癒したことに由来。日本を代表する精神科医、斉藤茂吉(山形県出身)もお湯の効果を絶賛する神経痛・リウマチに良く聞くことで評判ですが、それ以外にも切り傷、やけど、うちみ、くじき、エトセトラエトセトラ・・とにかく体に良いそうです。飲泉としても有名で糖尿病、肝臓病、通風、便秘、消化器系の病気に効くそうです。
私は一晩で4回入りましたが、翌朝はお肌ツルツル即効性もあるようでした。
夜は車走らせ、今日来た道を少しだけ戻ります。広いところで車を止め、エンジンを止め、灯りを消して空を見上げると、満点の星が夜空に広がっていました!
このまっくろな写真は星空を撮った(つもりでした!)もの。肉眼でバーッチリ見えますので、是非皆様実際に訪れてご覧ください。
かつて私がナミブ砂漠(ナミビア)、キリマンジャロ(ケニア・タンザニア)、パイネ(チリ・パタゴニア)で見た夜空に負けないくらい、ダイヤモンドをちりばめたような星空でした。門限の多い宿が肘折には結構ありますが、是非ともなんとか抜け出して(笑)、星空も見ていただきたいと思います。
画面がブラックアウト、フェードアウトということで、今夜はこの辺で、おやすみなさい・・。(視察報告②につづく)