(ザ・そば畑! 今回ご案内頂きました大蔵村役場の小林さん・左と鳴海さん/右。お二人が手に持っているものは・・!?)

みなさんこんにちは。風の強さがパタゴニア(南米)のような酒田より若旦那です。さて、肘折探訪、前回は地蔵蔵を訪れたところまでお話しました。その後、肘折温泉をあとに向かった先は・・

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そば畑でした! 最上早稲(わせ)という品種。10月半ばの収穫に向けて満開でした! そばの作付け面積はここ、大蔵村が山形県で一番大きいそうです。11月1日(土)~3日(月)村内・未来館で「新そば祭」があります。この機会に是非どうぞ!

大蔵村 新そば祭詳細:http://yamagatakanko.com/eventdetail/?data_id=8135 (「やまがたへの旅」サイトより)

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大蔵村中心地と肘折温泉の間、幹線の458号線沿いにそば畑があり、肘折へ向かう途中に必ずここを通りますので見落とすことはないです。こけしのオブジェは肘折も古くからこけしをを作ってきた村であることのあかしです。かつては“みちのく”のあちこちで作られてきたこけし・・肘折では現在、鈴木さんという工人ひとりを残すばかり・・。昨今のこけしブーム(リバイバル)で肘折のこけし造りに再び光が当たりますように。

こけしのについてご興味ある方には、当館を訪れたこけシストでベーシストの本間和さん:http://ahouan.blog.fc2.com/blog-entry-6.html のホームページ「こけしの阿房」がオススメです。是非ご覧ください♪

IMAG5494 1443430877394(ペットボトルのラベルには世界一大きな雪だるまとしてギネスにも載った“おおくらくん”が。)

さて、「日本で最も美しい村」連合の看板とそば畑の前でおふたりが手に持っているのは大蔵村の美味しい水です。実はこれ、蛇口からボトリングしたペットボトル。村の水道水は湧水でペットボトル・クオリティ(ペットボトルになるほど美味しい)!軟水です!残念乍ら非売品。乞う商品化!ズバリ 美味です!

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さらに田舎道を走ってゆきます。そしていよいよ豊牧地区の棚田へ・・。

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ご案内いただいた棚田を眺望!

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さだまさしさんの「北の国から」のテーマ曲が流れてきそうな段々畑。 これぞ日本の原風景です!

日本の国土は平地が3割、残りの7割が山間部です。かつて深い山間部に住む人々は代々、涙ぐましい努力をして狭い土地を開墾し(ちょうど「おしん」のように)ようやく食料を確保してきました。そういった足跡を今後も残してゆきたい、そんな思いから「日本の棚田100選」にも登録されています。毎年盛夏にはこの棚田をステージと観客席にし、そしてホタルの光に喩えた1200本ものろうそくを灯して「ほたる火コンサート」も催されます。

登録されているのはここ豊牧ほか滝ノ沢、沼の台、平林の三地域を合わせて(その総称を“四ケ村”といます)、120ヘクタールの地域です。広さのイメージとしては新宿御苑の2倍くらい、皇居よりも一回り小さいくらいでしょうか。

残念ながら休作中の土地も一部あり現在、村ではオーナー制度を導入し、もう一度全面に田んぼを蘇らせよう!という運動をしています。詳しくはNPO法人「棚田ネットワーク」をご覧ください(そんなものがあるのですネ)。 http://www.tanada.or.jp/category/%E4%BC%9A%E5%A0%B1/

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開けたところがあれば、まるで「千と千尋の神隠し」にでも出てきそうな(見てないけど)深い森、深い沼もあったりします。

IMAG5514 何かを発見したらしい。

ここはその名もズバリ、長沼というところ。地元の方にご案内して頂きながら感じることは、ありふれた表現になってしまいますが、皆さんやっぱり地元を愛している。そして自らが楽しんでいる(仕事そっちのけで・笑)。案内の途中、ちょっとした季節のうつろいに耳を澄ませ、目をやり、何かを見つける・・。こういう地元の方たちと一緒に回っていると本当に楽しく感じます。

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ちょっと醜いのですが、希少種のルリイトトンボ。曰く山形~福島~新潟にかけてしか生息していないと。同化していますが足元あちこちにいました。

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大蔵村の村役場のすぐ目の前。あるのは東北最古の現存する造り酒屋「小屋酒造(こやしゅぞう)」さん。そのはじまりは1593年まで遡ります。

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最上川を利用して多くの往来があり、酒田・鶴岡と内陸をつなぐ宿場町として、小屋酒造さんは参勤交代の大名や巡察使の本陣としての役割も果たしていました。

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小屋酒造さんの大吟醸「絹」はあまりにも有名ですので、私が他にイチオシしたいのがこのトマトジュース!大蔵村はトマトのクオリティの高さでも知られており、モスバーガーのあの厚切りトマトにも使用されています。

1443846843736 当たればラッキー!

・・・そしてお別れのポイントへ。

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最後にお二人がご案内してくださったのは、本合海(もとあいかい)というところ。国道458号線と47号線の合流地点、村役場から車でたったの5分ですが、ここはすでに新庄市。

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時は元禄2年(1689年)6月3日、みちのくの旅をつづける松尾芭蕉翁と曾良が日本海を目指すべく、船にのったポイントがここです。

最上川芭蕉ライン下りは現在も人気のアトラクション!本来の乗り場は少しここより下流になりますが、15名以上でしたらここから乗船することもできます♪ くわしくは最上川芭蕉ライン観光さんのHP http://www.blf.co.jp/html/enjoy-motoaikai.html をご覧ください。

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ここでご案内いただいた役場のお二人とはお別れ。本当にありがとうございました。視察ではありますが、楽しかったーというのが率直な感想です。いつまでも“観光客目線”を失わずにアンテナを張り巡らせていたいと思っております。本人が楽しめないところは、きっと若葉旅館のお客様にご案内しても面白くないでしょうし・・。

これからも庄内酒田・若葉旅館のブログでご紹介させて頂ける山形・東北の市町村の方がいらした、若葉旅館・若旦那 keita@wakabaryokan.jp までお尋ねください。馳せ参じます! 我が市町村こそは!というところがありましたら、是非ご連絡ください。お待ちしております!

10月にはいり、そろそろ紅葉がはじまります。観光途中に、また地元の方もドライブがてら訪れてみてはいかがでしょうか!?

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復路、酒田の街の入口にて。鳥海山が「おかえり~」と言っているようでした。 (肘折温泉・大蔵村視察報告 おわり)

★★★ おさらい (大蔵村はこのあたり) ★★★

1442567952873 右の緑のポイント B地点が本合海のあたり。“山形県”と表記があるあたりが肘折温泉です♪